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テクニカルノート

地中容器栽培樹木のメカニズム


【写真1】生産圃場での栽培樹木

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 地中容器とは、不織布などを素材とする地中埋込型の栽培容器のことです。不織布の厚さと布地の密度によって、土中で根が容器の外へ伸長するタイプとそうでないものがあります。【写真1・2】は生産圃場での地中容器による栽培樹木です。
【写真2】栽培樹木

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 一般に高木類には、根が外へ出るタイプの容器を使用している場合が多く、用土は、その生産圃場の土をそのまま使っています。【写真3】は地中容器を堀り上げたところです。

【写真3】地中容器を堀り上げたところ


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 根が外へ出る地中容器の場合、容器側壁に達した根は細く絞り込まれるようにして、外側へ抜け出した後、再び生長します。つまり容器の壁を境に両側が極端に太くなり、不織布そのものは水分を通し【写真4】、土中の養分は外に出た根を通じて樹木に吸収されます。
【写真4】出荷前の地中容器栽培樹木

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地中容器内側のコブ状の部分はカルスと呼ばれ、でんぷん質を豊富に貯えています。【写真5】は、容器の内側と外側に展開している根系の状況で、外の根は樹木を支える支持根の役割も果たしています。
【写真5】陽気の内(下)と外(上)の
 根系の状況


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◆特別オーダー◆
 多様なニーズに応えるため、地中容器は大径木の移植など、特殊な条件下で行われる植栽にも対応可能です。この樹木を施工現場で植栽する時、結果として容器外側の根はすべて取り除かれます。

【写真6】地中容器の土を取り除いたところ


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しかし【写真6】の容器内には十分な根量が確保され、さらに植栽直後からカルスの部分より根の伸長が始まるため、移植当年における良好な活着が期待できます。【写真7】は施工現場での植栽風景で、【写真8】は地中容器を使った植栽後の樹木です。
【写真7】現場での植栽風景

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【写真8】地中容器を使った植栽後の樹木

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