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活動内容

春夏秋冬、都市に緑を創出するロジテック

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季節を選ばないロジテック
  コンクリートに覆われた都市空間は、植物にとって決して好ましい生育環境とは言えません。その土地の気候風土や季節を無視した不自然な植栽は、植物に余計なストレスを与え、枯死の原因となっています。
日本植木協会ロジテック部会は、都市に身近な自然環境を創出させるために、露地樹木の生産技術及び品質の向上と掘り取り梱包の省力化などを進め、都市緑化をより円滑に推進できるよう、露地樹木の生産合理化のための調査、研究を行なってきました。

「ロジテック」のネーミングは、露地樹木の「ロジ」と栽培技術の「テクノロジー」を合体させたものです。
 緑化樹木は、一般に露地栽培と容器栽培に大別されますが、今、注目を集めているのが、生長の著しい露地栽培と季節を選ばずに移植可能な容器栽培のそれぞれの特徴を兼ね備えた「地中容器」による栽培樹木です。

ロジテックが取組む地中容器栽培樹木
 地中容器とは、不織布などを素材とする地中埋込型の栽培容器のことで、土中で根が容器の外へ伸長するタイプとそうでないものがあります。一般に高木類には、根が外へ出るタイプの容器を使用しています。
根が外へ出る場合のメカニズムを説明すると、容器側壁に達した根は細く絞り込まれるようにして、外側へ抜け出した後、再び生長します。土中の養分は外に出た根を通じて樹木に吸収され、容器内には豊富なでんぷん質が貯えられます。このため、容器内には十分な根量が確保され、移植後はただちに根の伸長が始まります。
活着率が高く、過度の剪定を必要としない
 ロジテック部会は、露地樹木の生産技術及び品質の向上と掘り取り梱包の省力化などを通じ、業界の活性化を図るため、露地樹木の生産合理化のための調査、研究を行なう専門部会です。このように地中容器により栽培される樹木は移植後の良好な活着が期待でき、地上部の生長量、活力度も高いため、過度の剪定を必要とせず、移植直後であっても自然樹形を維持し、都市空間の構成要素として周囲に違和感を与えないという特徴があります。またイベントや仮設緑化用として不適期に行われる植栽においても、春夏秋冬、ニーズに応じた供給が可能になります

 ロジテック部会は、都市に生きる樹木の生育環境を考え、街並みに彩りを添える緑がいつまでも美しい表情をみせてくれるよう、地中容器をはじめとする緑化樹木の栽培形態の研究、普及活動を進めています。地中容器栽培樹木の根廻し効果や移植当年の活着度、移植後の生育状況を観察した調査報告書を作成し、リサイクルを目的とした不織布の土中への自然分解という新しい素材の開発にも取組んでいます。
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