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 ペルセフォネは、主神ゼウスと大地と農業の女神デメテルの娘です。ある時、冥府の王ハデスは、ペルセフォネを見初め、結婚したいと申し出ました。しかし、デメテルに拒絶されました。そこでハデスは、野原で花を摘んでいたペルセフォネをさらって地下の冥府へ連れて行ってしまいました。デメテルが自分の役目を放棄して娘を捜しまわったため、地上は、作物がまったく実らずに荒れはててしまいました。
 困ったゼウスは、神々の使者ヘルメスを冥府へ送り、ペルセフォネを返してくれるようにハデスに頼みました。ハデスは一応は承知しましたが、ペルセフォネが地上へ着く前に、ザクロの実を食べるように仕向けました。冥府の食べ物を口にした者は冥府からでられないという掟があったからです。ペルセフォネは4粒のザクロを食べた為、4ヶ月、つまり1年の3分の1を冥府で過ごすことになりました。デメテルは、ペルセフォネのいない間は作物を実らせませんでした。こうして地上には、冬という季節がくるようになりました。
ザクロに関するギリシア神話です。でも、この写真はハナザクロで、きれいな花は咲いても実はなりませんからぁ〜〜っ!残念!!

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いずれアヤメかカキツバタ。Iris科のカキツバタ、花ショウブ、そしてアヤメはとても似ている植物です。アヤメは山野に生息しているので他の2種と区別しやすいですが、カキツバタと花ショウブは水湿地と生息箇所も似ています。
ショウブカキツバタに比べて、葉が細く花が大きいそうです。でも、単種類で植わっていたら、判断は難しいでしょうね。
小田原城では今、花ショウブ展が開催されています。ツツジとアジサイとともに目にとても美しいです。

残念ながら、梅雨を目の前にドンヨリとした雲が低いです。
都を追われて殺風景な東国へと向かう在原業平は、目に鮮やかな紫のカキツバタやかわいらしいユリカモメの姿も晴れ晴れとした気持ちで愛でられないのは、こんな陽気のせいでもあるのかもしれません。

唐衣 着つつ慣れにし 妻しあれば 遥遥来ぬる 旅をぞ想う

か・き・つ・ば・たをそれぞれの頭の言葉にして、作られた歌は三河八橋での作。いまでは高速でひとっとびの旅も、命がけだった時代。そんな時代から、この花は初夏のひと時に美しく咲いています。

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